あなたの胸で泣かせて
そして次の日の放課後、
しーちゃんにはなんか秀敏から頼まれごとしててと言って先に帰ってもらった。
しーちゃんは、やっとかーと言いながらニコニコで帰って行った。
やっと?
思い当たる節がない私にはよくわからなかったけど、放課後秀敏との待ち合わせ場所へ向かった。
秀敏は先におり、忙しいのにごめんな?って言いながら座った。
今日は部活無いの?って聞いたら、この後行くよ〜なんてのんきに言ってる。
どうしたの?って聞くと
「実はさ、俺お前のこと好きなんだ。
だから良かったら付き合って欲しい。」
「え??なんで私??
なんかの罰ゲームで言わされてるの?」
「なにそれ、俺随分前からお前のこと好きなんだけど。
罰ゲームってなんだよそれ。」
「いや、ごめん、全然そんな感じしなかったからさ、すごくビックリしてさ。」
ビックリした私に
「返事は?」と問われ
「まだ秀敏のことそんな感情はない」と答えた。
それでも良い、絶対好きにならせてやるから俺と付き合って欲しいと言われ、どうして良いかわからない無知な私は、頷くことしかできず、とりあえず付き合うことになった。