あなたの胸で泣かせて
季節は春。

自転車に乗って親友のしーちゃんと登校。

私たちの学校は2年生と3年生のクラスはそのままだ。
だから誰と同じクラスかな?とか
誰が先生かな?とか言うドキドキがない。

しーちゃんとも同じクラスでまた1年間頑張ろうね、よろしくねって話しながら桜が散ってしまった校門をくぐり学校に着いた。

実はしーちゃんと秀敏とは中学も同じ。
だから2人は中学の時から知ってる。

しーちゃんは友だちが多く、
学校着いてからしーちゃんおはようと言う言葉は耳にするものの私におはようと言ってくれるのはしーちゃんのついでだ。


しーちゃんはもうあと1年で卒業かぁ、寂しいねなんて話すけど私ははやく卒業して就職したいなって思ってた。

もちろんしーちゃんと離れるのは寂しいけど、別に会うのが学校じゃなくても良いもの。


こんな冷めたように思ってしまうからきっと友だちも少ないんだろう。

いつからこんなに冷たい人間になっちゃったんだろう。
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