あなたの胸で泣かせて

「智代って1人で行動すること多いじゃん?自分は友だちが少ないって思ってるみたいなんだけど、実際智代を嫌ってる子って私が知ってる限りでは聞かないんだよね。」


「智代は私といっつも登校してくれるから私には話しをしてくれるんだけど、他の子と自分から話そうとはしないもんね。」






「俺昨日急に別れよって言われてさ、理由をどうにかして聞いたらそんなんだったからなんて声かけたら良いかわからなくてお前に電話したとこ。」



「そういうことだったんだ」


「まだ他になにかあるかもしれないし、これからさ、俺智代のこと守りたいから渡部にも協力してほしいんだけど」


「もちろんだよ」


そう言って電話を切った。


智代は隣でスヤスヤ眠っている。
さっきとは違って穏やかな表情だ。


俺は何が何でも智代と一緒にいると誓った。


-秀敏 side end-

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