あなたの胸で泣かせて

私たちはこのあとの始業式のため体育館に向かった。

この始業式が私は大っ嫌いだ。

それぞれのクラス一列で名前順で並ぶのだが、隣が他のクラスの男子で挟まれる。

そしてなぜか私はその男子に気持ち悪いものをみるかのように避けられてしまうからだ。

なぜ話したこともないのにこんなに避けられなければ行けないのだろうか?
自分で可愛いと思ったことないけれど、私はそんなに気持ち悪いのだろうか


ずっと持ってる疑問である。

でも耐えるしかない、と始業式が終わるのを待った。

相変わらず校長先生の話しは長いし時間がたつのが遅く感じた。

やっとこの時間を切り抜けた私は、体育館から走って抜け出しトイレに駆け込んで、少しだけ出てきた涙をぬぐった。

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