スパイの姫
「東雲…蓮…さん?」

そう東雲蓮さんだ。
一つ上って璃香が言ってたからこの教室に来るはずがないのに…。

来ることが少ないのか…イケメンなのか地位なのか狙いがわからないけどクラスの女子達が叫んでる。

東雲蓮さんをジッと見ているとこっちに気付いたのかずんずんと私の方へ足を進めてきて私の前で立ち止まった。


「お兄ちゃん…?

あれ?もしかして花南と友達なの!?」


驚きであふれる璃香の声が隣から聞こえてきた。
それにも気にせず東雲蓮さんは私をジッと見ている。
その目に私は目を離せれられなかった。


そして東雲蓮さん口をそっと開いた。
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