スパイの姫
「わかりました…。

…違う…、
私が仲間になってみてもいいですか?」


私が震える声で答える。
ただただ『ダメだ』という頭に流れる声だけを聞えない振りをしてしまう。

そんな私に東雲蓮さんは無邪気に笑う。
その笑顔は地に墜ちた者に手を差し伸べる天使の様に見えた。








その先このことが嵐を巻き起こす原因になるとは考えもつかなかった。
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