SweetTimeSlip...
☆実験…その1☆
★作戦会議★
小さな公園の裏にある
古めかしい建物から
夜な夜な聞こえてくる
秘密の作戦会議…。
「鷹里-たかざと- 博士!!やっぱり あたしは“お菓子のなる木”の発明に力を入れるべきだと想うでありますっ!!」
掲げられた大きな黒板には
チョークで
なにやら暗号めいた記号が書きなぐられている。
まるで
学校の理科室を連想させるこの一室が
秘密の作戦の
言わば会議室。
あたしは
これまた
部屋の真ん中に設置されている
大きなテーブルに
爪先立ちで身を乗り出して
片手をピンと伸ばしながら
回転椅子に深々と腰を落ち着かせている
白衣を着た男性に提案をする。
「それがダメなら“どんなに取っても無くならないフルーツのなる木”を発明すべきです!!」
さらに
うんと手を伸ばしてみるケド…
博士は ちっとも
右手で口元を覆ったスタイルを崩してくれない。
「美月…君は本当に食べ物のコトしか考えられないのかい?!」
いつもの様に
ため息混じりで呆れられても
あたしは めげない。
「他にも空の雲を綿菓子に変えちゃう虫取り網とか…ただの お水をジュースに変えちゃうコップとか…降ってくる雨を飴に変えちゃうレインコートだとか…」
古めかしい建物から
夜な夜な聞こえてくる
秘密の作戦会議…。
「鷹里-たかざと- 博士!!やっぱり あたしは“お菓子のなる木”の発明に力を入れるべきだと想うでありますっ!!」
掲げられた大きな黒板には
チョークで
なにやら暗号めいた記号が書きなぐられている。
まるで
学校の理科室を連想させるこの一室が
秘密の作戦の
言わば会議室。
あたしは
これまた
部屋の真ん中に設置されている
大きなテーブルに
爪先立ちで身を乗り出して
片手をピンと伸ばしながら
回転椅子に深々と腰を落ち着かせている
白衣を着た男性に提案をする。
「それがダメなら“どんなに取っても無くならないフルーツのなる木”を発明すべきです!!」
さらに
うんと手を伸ばしてみるケド…
博士は ちっとも
右手で口元を覆ったスタイルを崩してくれない。
「美月…君は本当に食べ物のコトしか考えられないのかい?!」
いつもの様に
ため息混じりで呆れられても
あたしは めげない。
「他にも空の雲を綿菓子に変えちゃう虫取り網とか…ただの お水をジュースに変えちゃうコップとか…降ってくる雨を飴に変えちゃうレインコートだとか…」