神様の敷いたレール
 悲しいことに好きなアニメのキャラクターと世界観を目に焼き付けているときが最近で一番楽しく感じた瞬間だった。
 
 なんて寂しい人生だったんだろう。
 
 ふと死んだ後に自分の人生がどれだけ哀れかを思い知らされる。
 
 生きているときに十分惨めな思いはしてきた。
 
 なのに死んでもこんな思いをさせる時間があるなんてなんてドSな神様なんだ。
 
 もしかして未来永劫、永遠にこの暗闇の中にいるなんてことにはならないだろうか。
 
 先の読めない展開に不安が募る。
 
 死ぬ前の自分の考えが浅はかだったと後悔させられる。
 
 死の後は永久な無という説も調べたし、十分に可能性として捉えているつもりだった。
 
 人は自分の都合のいいようにしか幻想を抱けない。
 
 自分の価値観の範囲内でしか解釈ができない。
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