神様の敷いたレール
「なんか大事な話でもあるのか?」

BLの話から話題を変えようとさりげなく話題を反らす水月。

「大事ってほどのものじゃないけどね。みんな部活決まってないよね?せっかくの高校生活だし、この5人で新しく部活を作ろうと思うんだけどどうかな?」

「賛成、賛成、賛成!部活一緒ってことは難波と一緒にいる時間が増えるってことだろ。いいと思う。すっごいいいと思う」

「せっかくの申し出だけれど青山が入るならやめておくわ。ストレスで寿命が縮んだらたまらないもの」

「えっ、俺ってそんなにうざい?」
 
無言でうなずく水月、モモ、ほたる。
 
「なんだよー、みんなしてー」

がくーんと肩を落として落ち込む青山。

「冗談はここまでにしてどうかな、私の案」

「いいと思うよ、すっごい面白そう」

「わたしも構わないわ」

「俺も別にいいけど、何部にするのか決めているのか?」

「それはこれからみんなで考えよう!」

「ノープランかよ、新規部活の申請するなら今日か明日には提出しないとまずいんじゃないのか?」

飽きれたようにつっこむ水月。

「じゃあ、教室戻ってみんなで考えよー」

無駄に元気なほたる。せっかく降りたのにまたあの階段を昇るのか、めんどくさい。

省エネがモットーの俺らしからぬ、いらないことを言ってしまった。そんなこんなで教室へ戻り話し合うことになった。
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