神様の敷いたレール
思わぬリアクションになんて声を掛けていいかわからない。
滑った時によく「しーん」と茶化すやつがいるがそれを体感したのは初めてだ。
実際には「しーん」と耳鳴りの「きーん」とが混じり合ったような音だけが耳の中に響き渡る。
長い沈黙が続く。実際には1分くらいしか経っていないだろうがその何倍も体感的には時間が経っている感じがする。
手を握りしめたまま顔を見上げまっすぐな目で見つめ来る。
その目には皿いっぱいに注がれた水のように涙が今にも零れ落ちそうだ。
そして長い沈黙をモモが打ち破る。
「水月のこと何もわからないかもしれないけど水月のことずっと見てたよ。友達から水月の話聞いたりして知ろうとも努力もした。小学校とき初めて話掛けてくれた時からずっと。ううん、ほんとは初めて水月と会った日からずっと見てたかもしれない。」
僕は人の言うことを信用しない。
人間なんて所詮自分のためならどんな嘘もつく自分が一番かわいい愚かな生き物だからだ。
滑った時によく「しーん」と茶化すやつがいるがそれを体感したのは初めてだ。
実際には「しーん」と耳鳴りの「きーん」とが混じり合ったような音だけが耳の中に響き渡る。
長い沈黙が続く。実際には1分くらいしか経っていないだろうがその何倍も体感的には時間が経っている感じがする。
手を握りしめたまま顔を見上げまっすぐな目で見つめ来る。
その目には皿いっぱいに注がれた水のように涙が今にも零れ落ちそうだ。
そして長い沈黙をモモが打ち破る。
「水月のこと何もわからないかもしれないけど水月のことずっと見てたよ。友達から水月の話聞いたりして知ろうとも努力もした。小学校とき初めて話掛けてくれた時からずっと。ううん、ほんとは初めて水月と会った日からずっと見てたかもしれない。」
僕は人の言うことを信用しない。
人間なんて所詮自分のためならどんな嘘もつく自分が一番かわいい愚かな生き物だからだ。