神様の敷いたレール
それ以外は僕にとってすべて無価値に等しい。
モモも仲のいい人間も親でさえも僕にとっては何の意味もなさない。
だから正直な話、モモも妹のように思える童顔な顔立ちと顔に似合わず中々大きく実った果実(要するにおっぱい)にしか興味はない。
高校生の男子はバカな生き物で頭の中の7割はおっぱいでできている。
逆に言えばおっぱいさえあれば男子高校生の生活の7割は成立するのだ。
そんな男子高校生の哀れとも思える単細胞でバカな生き様を僕は嫌いではない。
大きい胸があれば見てはカップ数を友と語り合っては興奮し、スカートの中を除いてパンツを見ては友と喜びを分かち合う。
傍から見るとバカで哀れな行為だが彼らの行動は偽りと悪意で塗り固められた人間の数少ない計算も打算もなく純粋で嘘偽りのない姿だからだ。
そんなことを考えながらぼーっとしているとモモに話しかけられていることに気付く。
「ねえ、水月聞いてるの?」
立っている僕の目の前に立ち、前屈みになりながら顔を覗かせている。
あどけない幼くみえる顔立ちで甘えてきているような上目使いに僕は不意にもキュンっとしてしまう。
そして前屈みになったことで緩んだパジャマから覗かせる胸元は普通に下着姿を見るよりも色っぽく見える。
つい目線が胸元に集中してしまう。
この絵を脳内に焼き付けるんだ。
嫌なことがあったとき、この瞬間を思い出そう。
少しくらいの嫌なことならこれで忘れれそうな気がする。
あーなんで僕の目にはシャッターがないんだ。
この絵を未来永劫鮮明に記憶したいのに僕は記憶力が悪いからたぶん素晴らしいこの光景をすぐに忘れてしまうだろう。
自分の記憶力が憎いと思ったのは生まれて初めてだ。
「ねえ、水月、水月ってば」
いけない、いけない。
また自分の世界に入り込んでしまっていたようだ。
落ち着いて冷静さを取り戻し現実世界に戻る。
ほんとはもう少しだけ夢の世界にいたいけれどもそうはさせてくれないのが現実だ。
「ごめん、ぼーっとしてた」
「見ればわかるし」
前屈みの姿勢から普通に立ちなおし両手を腰に組みながらため息交じりに呆れたように言ってくる。
「ごめん、っで何の話だっけ?」
「もういいっ」
後ろを振り返り怒ったように言ってくる。
「せっかく勇気出して言ったのに・・・・・・水月のばーかっ」
髪の襟を右手の人差し指でくるくるしながら小さな声で呟いているが僕には何を言っているのか聞こえなかった。
そのあとは何も話してこない。
めんどくさい状況になってしまった。
ここはセオリー通りに謝って帰り、怒りも収まり冷静になった明日また謝ってほとぼりが冷めるのを待とう。
それでダメだったらそこまでだ。
モモひとりと仲が悪くなったからといって僕の生活に何ら支障はない。
「ほんとにごめんな。謝って済むことじゃないってわかってるけど謝ることぐらいしか思いつかなくて・・・・・・」
申し訳なさそうに演じて謝る。
声のトーンや間を巧妙に使いながら反省している『麻倉水月』を演じる。
モモはピクリとも動かず反応もしてこない。
予想通りの反応だ。
あとは反省しているふりをしながら帰るだけだ。
「そうだよな。こんなんじゃ許してもらえないよな。ごめん、帰る・・・・・・」
モモも仲のいい人間も親でさえも僕にとっては何の意味もなさない。
だから正直な話、モモも妹のように思える童顔な顔立ちと顔に似合わず中々大きく実った果実(要するにおっぱい)にしか興味はない。
高校生の男子はバカな生き物で頭の中の7割はおっぱいでできている。
逆に言えばおっぱいさえあれば男子高校生の生活の7割は成立するのだ。
そんな男子高校生の哀れとも思える単細胞でバカな生き様を僕は嫌いではない。
大きい胸があれば見てはカップ数を友と語り合っては興奮し、スカートの中を除いてパンツを見ては友と喜びを分かち合う。
傍から見るとバカで哀れな行為だが彼らの行動は偽りと悪意で塗り固められた人間の数少ない計算も打算もなく純粋で嘘偽りのない姿だからだ。
そんなことを考えながらぼーっとしているとモモに話しかけられていることに気付く。
「ねえ、水月聞いてるの?」
立っている僕の目の前に立ち、前屈みになりながら顔を覗かせている。
あどけない幼くみえる顔立ちで甘えてきているような上目使いに僕は不意にもキュンっとしてしまう。
そして前屈みになったことで緩んだパジャマから覗かせる胸元は普通に下着姿を見るよりも色っぽく見える。
つい目線が胸元に集中してしまう。
この絵を脳内に焼き付けるんだ。
嫌なことがあったとき、この瞬間を思い出そう。
少しくらいの嫌なことならこれで忘れれそうな気がする。
あーなんで僕の目にはシャッターがないんだ。
この絵を未来永劫鮮明に記憶したいのに僕は記憶力が悪いからたぶん素晴らしいこの光景をすぐに忘れてしまうだろう。
自分の記憶力が憎いと思ったのは生まれて初めてだ。
「ねえ、水月、水月ってば」
いけない、いけない。
また自分の世界に入り込んでしまっていたようだ。
落ち着いて冷静さを取り戻し現実世界に戻る。
ほんとはもう少しだけ夢の世界にいたいけれどもそうはさせてくれないのが現実だ。
「ごめん、ぼーっとしてた」
「見ればわかるし」
前屈みの姿勢から普通に立ちなおし両手を腰に組みながらため息交じりに呆れたように言ってくる。
「ごめん、っで何の話だっけ?」
「もういいっ」
後ろを振り返り怒ったように言ってくる。
「せっかく勇気出して言ったのに・・・・・・水月のばーかっ」
髪の襟を右手の人差し指でくるくるしながら小さな声で呟いているが僕には何を言っているのか聞こえなかった。
そのあとは何も話してこない。
めんどくさい状況になってしまった。
ここはセオリー通りに謝って帰り、怒りも収まり冷静になった明日また謝ってほとぼりが冷めるのを待とう。
それでダメだったらそこまでだ。
モモひとりと仲が悪くなったからといって僕の生活に何ら支障はない。
「ほんとにごめんな。謝って済むことじゃないってわかってるけど謝ることぐらいしか思いつかなくて・・・・・・」
申し訳なさそうに演じて謝る。
声のトーンや間を巧妙に使いながら反省している『麻倉水月』を演じる。
モモはピクリとも動かず反応もしてこない。
予想通りの反応だ。
あとは反省しているふりをしながら帰るだけだ。
「そうだよな。こんなんじゃ許してもらえないよな。ごめん、帰る・・・・・・」