SECRET×SECRET
それから俺は、シンになんて話し掛ければ良いのかわからなくて、無言のまま家に着いた。

「ただいま…」

「おかえりー。」

これ以上の会話はせず、俺は自分の部屋のある2階へと上がる。

「ふぅ…。」

シンはあれから、心のずっと奥にいるようであまり俺の中にいるって感じがしなかった。

少し寂しい気がしたけど、あんなシンのびっくり…というか、真剣な声を聞いたことがなかったし、俺以外の人にしてみたらこれが当たり前何だって思うと、何だかよくわからない気持ちになった。

この日は、何もやる気がでなくてすぐに寝てしまった。

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