SECRET×SECRET
『俺の名前はシンなんだけど、感じでかくと新しいの新。』

へぇ…。

『苗字は…。』

少し間があいた。

『…朝比奈だ。』

そりゃそーだ。
俺のもう一つの人格だし。

『年齢は一生17歳のまま。』

一生?!
確かに全然老けないとは思ってたけど…

『黙れアホ。でも俺は悠のおかげでずっとこのままでいれるんだ。理由はまだ秘密だ。』

それって、シンはずっと17歳のままでいたいって事?

『まぁ、な。』

そうなんだ…。
なんか不思議。

『そーか?じゃあ最後に、俺に聞きたいことは?一つだけなら答えてやる。』

…本当は、昨日の奈々って人のことを聞きたいけど、シンに悪い気がするから俺はこう質問した。

「じゃあ、俺達は本当に同じ人間?シンは俺のもう一つの人格?」

『…え?お前、何か知ってんのか?』

へ?何が?

『…何でもない。ああ、俺はお前のもう一つの人格だ。』

そ…そう?
よかった…。

本当は、全然よかったなんて思わなかった。

『何か知ってんのか?』
と言われて、逆に不安になった。

何かって何だ?

俺は、今までにない不安で心がいっぱいになった…
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