SECRET×SECRET
それから、入学式は終わり俺達は自分の教室へと戻ってきた。

「新〜。校長の話し長くね?つか、桃瀬可愛くない?」

「か…可愛いんじゃね?」

こいつは合格発表の時に知り合ったやつ。

黒崎 颯斗って言うんだ。
合格発表でだれよりも騒いでいて、俺にぶつかってきやがった。
でも、嬉しさのあまりずっと泣きながら笑ってるからさ、怒るに怒れなくて…。

で、今日同じクラスだったから早速こんなに仲良さげなワケ。

「桃瀬と隣がよかったぁ…。」

「無理だろ。俺らの苗字、桜井と黒崎じゃん。」

「だよなー。新!先生に席替え頼んできてっ!」

「自分で言えよ!」

「ケチー…。」

桃瀬奈々…か。


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