SECRET×SECRET
「失礼しまーす。」

俺達は、今朝呼び出しやがった担任の須藤を捜す。

「おっ、こっちこっち。」

手振ってやがる…。
あー帰りてぇ。
説教なんて御免だっ。

「?桜井くんどしたの?」

「えっ、別に…」

急に止まったからかな?
話しかけてきたのは。

ま、桃瀬だけに説教聞かせんのは男としてどーかと思うし、ここはもう諦めて説教されてやるっ!

「呼び出された理由はわかるよな?」

「「はい…。」」

「まぁ別に怒んねーからさ、ちょっと頼まれて!」

「はい?」

「だから、手伝え。」

「何を?」

「辞典を図書室に戻してくれ。2年生の授業で使ったまま戻してないんだ。」

「何冊?」

「40冊。2年1組の棚にあるからよろしく。終わったらそのまま帰ってな。」

「はーい。」

楽勝じゃん。
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