SECRET×SECRET
『そういえば俺、悠の先輩だぜ。』

なんの?

『高校。』

はいっ?!

『しかも俺の実家、悠の家の近く。』

マジ?
びっくりだ…。

『でも、実家に近付きたくはないんだ。』



『母さんを泣かせたし、辛いことばっか思い出すからさ。』

そっか…。

『今まで会わなかったのが奇跡だぜ?』

今まで?!

気が付くと、シンは地下鉄に乗っていた。

東豊線かな?

『そ。で、あっちに座ってる人いるだろ?あれ、俺の母さん。』

優しそうな人だね…。

『いや全然。怒ったら悪魔だ。』

ははっ。
声、かけなくていーの?

『あぁ。元気な姿が見れたからいい。』

シン…
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