SECRET×SECRET
『俺と悠は、まぁいわゆる二重人格ってやつです。』

「二重…人格?」

『はい。今日、髪の色のこと、お母さん言いましたよね。あれは俺で、振り返ったのは悠です。』

「え…。」

『で、なんでいきなり俺がでてきたのかというと…。悠に怒られたからです。』

「怒られたから?」

相変わらずびっくりした顔で悠のお母さんは聞き返してくる。

『俺、ある人にどうしても逢いたくて、運ばれた病院を死んでもなお、さ迷っていたんです。』

「死んでもって…。」

『それで、ある病室に入ると、そこにはまだ生まれたばかりの悠がいました。』

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