優しい嘘はいらない
そこで、杏奈をよく知る志乃ちゃんに相談したくて、優也に志乃ちゃんをコンフォルトに呼び出してもらう。
志乃ちゃんが言うには、素直になれない杏奈から会いに来る可能性は低いと…
だから、俺から会いに行くしかないとハッパをかけられる。
「明日は確か、杏奈の会社の人の結婚式だって言ってたから、会うなら夜なんだよな…どこでするのかも知らないしな…」
1人ごとのように呟いていると
「その二次会、うちでやるよ」
大輔さんが珍しく協力的なのに驚いていると
「確か、杏奈ちゃんの会社って男ばっかりなんだよな。クリスマスだし杏奈ちゃん狙いの男がチャンスを狙ってるかもな」
ニヤッと笑い、奥へ消えて行く。
性格悪…
「恭平さん、二次会終わりを待ち伏せしかないですね」
「だなぁ…それで仲直りにホテルでも行けば」
優也が意味深に笑った。
「お前の言うホテルってラブホだろうが‥」
「あっ、私から杏奈にクリスマスプレゼントがあるんです。この間、セクシー下着選びに行って杏奈とお揃いで買っちゃたんです」
ラブラブしてねと渡されたが俺にどうしろと‥
彼女は優也に毒されてるなと笑うしかなかった。