君に会いたい。
記憶の欠片
―君に会いたい…そんな気持ちでいっぱいなんだ。
遠く離れていても君を思い続けるよ。
大好きなご主人様…
「茉央(まお)ー!!起きなさい!遅刻するわよ!」
「…学校……行きたくない…」
「そんなこと言わずに布団から出なさい!」
お母さんは私の言葉を聞く耳もたずに私を布団から引き剥がして1階に降りていった。
「眠い…」
私は眠い目蓋を開けてベッドから腰をあげた。
―――私は学校が嫌いだ。
――――キーンコーンカーンコーン。
私はいつも通りに自分の席について一時間目の用意をしていたら
クラスメイト達が後ろでそわそわしはじめていた、
私はそれに気づいて自分の背中を触ってみる。
やっぱり…
背中に【茉央は魔王(笑)】って書いてる紙が貼られてた…
イジメがはじまったのは最近とかではなかった。
私には幼馴染のイケメン君がいて、その子とは仲がよく
それを妬んだ女子が次々と嫌がらせをしてくる。
小学生の嫌がらせだからだと思って私は無視をし続ける。
小学6年生になって少しはマシになると思ってたけど、まぁ所詮小学生…飽きもせずに毎日のように嫌がらせをしてくる。
そんな中…
「茉央ちゃん!」
「みーちゃん…おはよう」
私に声をかけたかと思いきやみーちゃんはまわりに鬼の顔で睨みつける。
「ねぇ。またあいつらに何かされたの?」
「いや、大丈夫だよー」
「大丈夫じゃない!私は心配だよ!!」
「みーちゃん…」
みーちゃんは私にとって大切な友人。
可愛くて優しい、目はパッチリでくるんくるんの髪の毛。
女の私でも可愛いって思えるような女の子。
それが美桜ちゃん…みーちゃん。
私達はいつも通り、一緒に下校していたら女子の集団が私とみーちゃんの前でかたまってきた。