嫌い、嫌いも好きのうち
「ゲームじゃなくて、たまには勉強したら?って言ってみますね~。
今度、龍二くんに勉強を一緒にしよう!って誘ってみますね。
あの、お邪魔しちゃっても大丈夫ですか?」
なっちゃんは、一瞬きょとんとした後、
ニヤニヤし始めた。
「あら!私ったらごめんなさい。つい千晴ちゃんと世間話したくなっちゃうのよねぇ~。
千晴ちゃんは龍二に会いに来てるのに。ごめんなさいね。
龍二、呼びましょうか?それって龍二にプレゼントでしょ~!!」
なっちゃんは、私が手に持っている龍二へのプレゼントに気づいて、冷やかしはじめた。
なっちゃんってば!////
龍二のお母さんに気づかれるって、案外恥ずかしいものなんだね。