こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!


とりあえず、1日目。(期末まで13日!)


テスト期間は園香もバイトはないらしい。


「わがらない………!何がわからないって、
何がわからないのかすらもわからない……


詰んだ……!」


と言って、ぱたりと机に伏せる園香。


「「「………」」」

美郷はにこにこと。

私と伊澄は無表情で、園香を見る。


「ちょっと双子ー!同じ顔して呆れないでー!」


「……伊紅。この子、間に合うのかな」

ずばりと言う伊澄。

「みんなで何とかするんだよ、伊澄。」


「がんばれば、きっといい点がとれるわ」

三人で、うんうんと頷き合う。


『見捨てないでがんばろう』

の意味も込めて。


「ありがどうーー!伊澄もいいやづだぁぁ!」

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