こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!


ーーキーンコーンカーンコーン………


「終わっ……………たぁぁぁぁぁ!」


うおお、と言いながら伸びをする園香。

「おつかれさま」

「ありがとう、ありがとう、ありがとう!伊澄にも言っといてー!」

何回もお礼を言う園香。

本人は今までで1番、埋められたらしい。


でも。

「なんだか私も、今回はわからない所がほとんどなくって……」

「私も。なんか、すごく時間が余ったんだけど……」

これは、園香のおかげかもしれない。

いい加減、伊澄と差をつける時が来たのかも。


「おいアイドルども!きっちりテスト参加しやがって!どうだったこんにゃろー!」


テンションがおかしい園香。

「……別に普通」

「いつも通りだよ」

と言う2人。


「けっ、そうですかそうですかー!
園香に負けたらざまーみろだもんねー。

あ、バイト行かなきゃ。ばいばーい!」


「………ばいばい」

一人で騒いで帰っていく園香。

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