こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
すると他の子が。
「あの子、いつも麗くんに馴れ馴れしく喧嘩売ってるしさー。ほんと何様?みたいな(笑)」
「ほんと目障り。男の気、引きたいだけでしょ」
「………それはっ…」
と言おうとしたところで気付く。
二人が兄妹ですなんて、この人たちは信じる?
どう捉えるかも、予測できない。
それに、私が言っていいことでもない気がする。
「……わかりました。毎日、来ます。
でも私は、やり返すつもりもないし、諦めて転校する気もないです。」
「おっけー。いつまでそれを言ってられるかな。」
そうして、その人は近づいてきて私の髪を掴んで引き寄せる。
「誰かに言ったら、如月園香ちゃんが転校しちゃうからね♪
それか、あんたのその綺麗な顔がボッコボコになっちゃうかも」