こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!

すると他の子が。


「あの子、いつも麗くんに馴れ馴れしく喧嘩売ってるしさー。ほんと何様?みたいな(笑)」

「ほんと目障り。男の気、引きたいだけでしょ」



「………それはっ…」


と言おうとしたところで気付く。

二人が兄妹ですなんて、この人たちは信じる?


どう捉えるかも、予測できない。

それに、私が言っていいことでもない気がする。


「……わかりました。毎日、来ます。

でも私は、やり返すつもりもないし、諦めて転校する気もないです。」


「おっけー。いつまでそれを言ってられるかな。」


そうして、その人は近づいてきて私の髪を掴んで引き寄せる。



「誰かに言ったら、如月園香ちゃんが転校しちゃうからね♪

それか、あんたのその綺麗な顔がボッコボコになっちゃうかも」




< 135 / 394 >

この作品をシェア

pagetop