こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
ガラーーーー
「おはよう、櫻木さん」
「……おはようございます」
「うーわっ。まだ懲りないんだ。ひょっとして、Mなんじゃない?」
「うわーっ、足りないのかー。
じゃあ……もっとやっちゃおっか。」
私の両側を抑える3年生。
文化祭の日までこれを続けるなんて、
すごい執念。
そこまで私を追い出したいんだ。
蹴ったり殴ったり。
ストレス発散をしてる感じ。
人って、どうしてこうも上に立つと
優越感を感じてしまうんだろう。
私を蹴る3年生たちは、まさに優越感に浸った顔。
仕返ししてやりたい。
でも、やっちゃだめ。
がまんするんだ。