こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!



その夜。


体中が痛い。

なんとかお風呂には入って、家族にバレないように、具合が悪いと言って、ベッドで寝ている。


その日は無事に一日を過ごせた。


問題は明日。


どうやって、ライブの前に美郷と園香と別れようか。


二人とも、なんだかんだ言って、ライブを観に行く気まんまんだ。


私も夏葉と約束した感じになってしまっている。



コンコン

そこで、ドアがノックされる。

「はーい」


と言うと。


ガチャ……

「………伊澄」

< 144 / 394 >

この作品をシェア

pagetop