こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
そして……
「どうぞどうぞ、ごゆっくり」
と言って、私を塁の前にさしだす。
「ちょっ、園香?!」
「なあに?こないだ仲良さそうに出てったじゃない♡」
「園香も大事な友人の邪魔をするようなバカではないですから♡」
「ありがとう」
無表情のまま、礼をする塁。
「?!…………?!」
わけがわからない。
「じゃあ、合流するときはまた、連絡してね」
「伊紅、またねー!」
楽しそうに去っていく二人。