こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
そんな、中学1年生の夏。
(やばいっ!授業遅れるっ…………!)
職員室に、提出し忘れていた課題を出しに行っていた休み時間。
話好きの先生に付き合わされて、本当に授業まで時間がなかった。
(目の前の角を曲がって、その先の階段を上がれば教室!)
あとちょっとだ、と思って速度を上げた。
そのときだった。
「?!」
角から、同じ様に飛び出してきた人。
「わーーっ!」
「……………っ?!」
ドンッ!