こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
それから、2日部屋にこもった。
その夜のこと。
なんだか無性に、外に行きたくて。
私はこっそりと家を抜けだして、夜の繁華街へ行った。
夜はやっぱり朝とは違って。
腕を組んで歩く大人のカップル。
ガラの悪い人たち。
でも、なぜだかほっとした。
そこで、建物と建物の狭い間の道で、ガラが悪そうなのがたむろっているのが見えた。
ああ、これ。
むずむずする。
私は、近くで鉄パイプを拾った。