こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
「「……よろしくお願いします」」
『うわー、そろったー!』
……かつて転入した学校で、こんなお祭り騒ぎの職員室があっただろうか、いや、ない(←反語)
「お、転入生の双子ちゃん?楽しみなさいね」
白いひげを蓄えた小さなおじいさん。
たしかこのひと、校長先生。
そしてまさかの、もうご退場。
てくてく歩いて部屋を出ていく。
「…行っちゃった」
「…自由だね」
と、そこへ。
「おー!おまえが櫻木伊紅(さくらぎいく)?」
若いイケメンの先生登場。
「…はい、そうです」
「俺、担任の進藤大輝(しんどうだいき)。よろしくなー!さ、教室行くぞー」
あっさりした感じの先生だなぁ。
「またね、伊澄」
「うん」
伊澄と引き離されて教室へ。