こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
それから、毎日夜に家を抜けだした。
もうそれが癖のようになってしまって、
やめることができなかった。
毎晩繁華街へ行って集団を見つけては、
喧嘩を売る。
私は、謹慎が解けてもやめなかった。
「櫻木さん、クラスの男の子3人、倒しちゃったんだって」
「松下さんも止めようとして蹴り飛ばされて頭切っちゃったんだって」
「侑李先輩なんか、止めに入ったのに
櫻木さんに気絶させられたって」
「いじめられてたし、それもあるんじゃない?」
「でも、こわいよ」
私が学校へ行くと、周りからヒソヒソ聞こえてきた。
教室のみんなも、私を恐れるような目で見る。
学校へ行くのも、嫌になった。