こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!

と。

集団は建物と建物の間の道に入っていく。


先頭を突き進む女子は、道を知っているように。


その道は、私がよく喧嘩するときに入っていく道。

ガラの悪い奴らが多くて、いつでもケンカできるから。


おかしい。


モモと呼ばれた昨日の女の子は、ビクビクしている。

明らかに、慣れていない顔。


すると。

「モモ、着いたよ!」

先頭の女の子は満面の笑みで振り返る。


「ここで遊ぼう」

「……ほんとに?何して…」

女の子は嬉しそうに、表情を変える。


すると。

「あははっ」

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