こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!

女の子の集団は『モモ』以外、楽しそうに笑う。

「?」

不思議そうな顔をする『モモ』。


「私達が遊ぶわけないじゃーん!」

「遊ぶのは………」

「この人たちでーす!」


いつからいたのか。

目の前には、いやな顔をした高校生くらいの、不良たち。


「!!」


「へぇー、かわいいじゃん」
「マジで俺らと遊んでくれんの?」


「えっ………どういう…」

「モモ、ウチラと友達とか、マジで思ってんの?」

「ちょー迷惑だから友達紹介して、そいつらと仲良くなってもらおうと思って」

 
ああ、やっぱり。

そういうことだ。


あの子も、イジメられてるんだ。


「じゃあねー、モモ」
「よかったね!楽しんでー!」

「や、やだ…!待って…!」


去っていく女の子たち。


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