こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
Love 10
side 櫻木伊澄
騒ぎの声がする。
「?!」
「なんですかね?何か、騒がしくないですか?」
あるクラスで、神宮寺さんと昼飯を食べていた時だった。
嫌な予感が、する。
バン!
誰かが走ってきて、大声で知らせる。
「4階の空き教室で、ケンカだ!」
「ケンカ?」
「誰が?」
「うちの学校に不良なんていた?」
ざわざわと、教室がざわめく。
まさか。
「伊澄くん?!」
僕は、走りだした。