こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!

「伊紅!伊紅がっ………!いなくなっちゃう
………!」


ポロポロと、泣き始める園香。


「3年生の、二人のファンの女の人たちがっ、

私が二人に馴れ馴れしくてムカつくって言って

毎朝呼び出されて、いろいろ言われたり、
物を捨てられたりした。

蹴られたて捻挫した日もあった……っ。

でも、それを誰にも言うなって脅されたから、必死に隠してた……っ。



でも!

伊紅のが………っ、酷いことされてたの!」




伊紅が?


「伊紅は、お昼にいつも呼びだされてて……っ、

先輩たちの好きなだけ、暴力受けてたって………っ!


私は今日の11時に先輩たちに呼ばれて、
いつもの場所へ行ったら、

今そこで倒れてる、不良の人たちがいた。


それで3年生の女子たちが、
『そいつ、ボッコボコにして』って言ったの。


その先は、
痛くてよく覚えてないんだけど、


床に投げられて、目を開けたら、

目の前に、両腕を後ろに縛られた、伊紅が驚いた顔で見てた。」
< 263 / 394 >

この作品をシェア

pagetop