こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
Love 11
「……ざけんな!どこ行くんだよ!
おまえ!」
また、夏葉は私の場所を探し当てた。
こいつはやることが『ヒーロー』みたい。
麗の言っていたことは、もしかしたら
本当だったのかもしれない。
私は二人のことを知っていたのかもしれない。
「おい!」
でもそんなの、
今気付いたって、もう遅い。
「……………行こう。累」
累はそれを聞くなりエンジンをかける。
「おい!伊紅!」
「夏葉、ばいばい」