こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
その瞬間。
殴り掛かってくる男たち。
ああ、これ。
この感じ。
懐かしい。
風と緊張感を感じながら、踏み出す。
一人目。
パンチを繰り出してきた相手の腕を受け流して、背負い投げる。
そいつは壁に飛ばされて、腰を強打。
二人目。
長い鉄パイプを持ってる。
(あれ、いいな)
「ちょっとそれ、頂戴」
そう言って、パイプを振り下ろしてきた相手のパイプを避け、それが下に落ちた瞬間、パイプを踏み台に、ジャンプする。