こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
「…………何だよ?芸能人の『青葉麗』が、
この町の不良を調べに来たの?
芸能人って、えげつない事するね。
自分は輝いてますよって、暗い世界の住人に見せつけに来るんだ?」
鋭い目つきで俺を睨みながら言う男の子。
何?…………この威圧感。
ていうか、俺が『青葉麗』って一瞬で
見抜いた……!
「じゃあね、青葉麗」
そう言って今度こそ去っていった二人。
俺はただ、見送ってしまった。