こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
「………だめですか?私は、楽しく生きてます。」
もう、いいから。
立ち上がって出て行こうとする。
「伊紅ちゃんは、女の子だよ」
静かに、そう言う先輩。
それが何?!
「女の子だからなんですか?!
その気になれば先輩だって倒「だめだよ」
私の言葉を、遮る。
「俺は、君にそんなことをして欲しくない」
「意味がわかりません」
先輩の瞳が、真っ直ぐに、私を捉える。
「俺と、結婚しよう。伊紅ちゃん」