こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
侑李先輩に会った日の夜。
いつものように、私たちは繁華街にいた。
「ねーえー?姉さん荒れてない?」
私にピッタリくっついてる桃。
「別に。荒れてなんかないけど。」
そう言うと。
「怒ってるよね?ねぇ、累?」
「ああ。……やり過ぎだ」
私の足元には、累や桃、冬弥の足元に転がる不良の2倍くらいの数が転がっていた。
「………そういう気分の日もあるから」
むしゃくしゃする。
不安で、不安で、仕方がない。
私は、何がこんなに不安なんだろう。