こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
side 明石夏葉
夜8時。
俺たちは、あの四人がよくケンカしているという繁華街にいた。
もちろん、夜でも帽子とサングラスは忘れずに。
俺たちは宛もなく、繁華街を歩き回っていた。
「ケンカって、始まったら分かるもんなんかね?」
隣で麗がつぶやく。
「さあ?でけー音とかするんじゃねーの」
不良の喧嘩なんて、俺たちが分かるわけない。
当然、伊紅を探すのも簡単にはいかない。
はずだった。
メニュー
side 明石夏葉