こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!

その夜。



「ただいまー」


玄関のドアを開けると。


「おかえりー」

「おかえりー!」


伊澄と小学3年生の弟の伊月がいた。


「伊紅。友達できた?喧嘩してて遅くなったとか…」

心配そうな伊澄。


「ないない!ないから。ふつーに友達ができて、遊びにいってただけ!」


「伊紅ねえ、友達できたのー?!」


かわいらしい弟の伊月が聞いて来る。

< 33 / 394 >

この作品をシェア

pagetop