こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!

「まだ足りないなら、俺がいなきゃ生きてけないくらい、足とか折っちゃうよ?」


ニコニコしたまま、そう言う先輩。




こんな人じゃなかったのに。



(こんなところ、はやく…………)


「ッ」

逃げようとしたところで、包帯の巻かれていた左足が、痛む。


「けっこう真正面から食らったみたいだもんね?走れないんじゃない?暫く。

あと1階には今日のヤクザたちがみーんな住んでるから。」



みんな?

何人いるの?一体……




逃げられない。



殺される心配がないのは分かったけど。



私の足が治るまで、どれくらいかかるんだろう?


それまで私は、何をされる………?





< 343 / 394 >

この作品をシェア

pagetop