こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!
「下へ行こう。」
「下?」
どういうことか分からなくて聞き返すと。
「うん。みんなが今、戦ってるんだよ」
何故かいたずらっぽい顔をする麗ちゃん。
麗ちゃんにおぶってもらって下へ降りると。
「……………………え?」
床に転がる、ヤクザ、やくざ、ヤクザ。
「伊紅ちゃんっ!」
がばっ!と誰かが勢いよく抱きついてきた。
「………え……?美郷……?!」
なんでこんな危ないところに……?
すると。
「お嬢、こいつらどうしやす?」
「銃は回収しやした!」
走ってきた黒スーツのヤクザたち。
………………お嬢?