こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!

「なんかさ、伊紅は俺たちのこと、どう思ってるんだろ」


「……」

夏は黙ったまま。


「……」

「あのさ」


「何?」

「伊紅は俺たちのこと、忘れてるんじゃねえ?」


「……え?」

「普通、幼なじみですっげえ仲良かったのにさ、あえて同小出身だなんて、言うか?」


……確かにそうだ。

俺が疑問に思ったのも、そこだった。


何で伊紅はああ言ったんだろう?

< 63 / 394 >

この作品をシェア

pagetop