こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!


なのに。

「ねぇ、伊「おい」


まず、麗くんの言葉を遮る。

「喋りかけないでくれる?あんたのエセ王子菌が伊紅に伝染るから。ほんときもい」


「……ごめん」


困ったようにニコニコしながら謝る麗くん。


「伊紅、美郷。行こっ」


私たちを引っ張っていく園香。


かわいそうかな、とは思うけど、これにこりて、私に関わるのをやめてほしい。


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