五月病
そのいち。
「おはよう!」
「おはよー」
そう笑顔で返す、私の前にいる女の子。
「今日雨だよー。傘持ってきた?」
「えっ、ウソまじで!?最悪ー持ってきてないしー」
朝から元気だね。
五月某日。午前八時。
私たちは専門学校への通学路を歩いていた。
いや、正確にいうと私は1人。先程から会話している女の子2人は同じ専攻の子たち...だったハズ...。
五月に入ったにも関わらず私は同じクラスの子たちの顔と名前をまったく覚えていない。女子特有の趣味が合う子たちで作るグループのどこにも所属していない。いわゆる、ぼっちというやつ。
べつに隣の席に座れば普通に話すし、勉強を教えたりもする。でも、帰る時やご飯を食べる時など、そういった時には常に一人の状態。
高校までは友達はたくさんいたし、皆でキャンプに行ったりもしていた。卒業と同時に仲のいい子たちは他県へと進学。私も夢を追いかけて地元から飛び出した。
大好きな事を仕事にする。もう一度あの感動を体感できる。ゼロからのスタート。ここへ来たばかりの頃は毎日わくわくしながら学校へと通った。
「おはよー」
そう笑顔で返す、私の前にいる女の子。
「今日雨だよー。傘持ってきた?」
「えっ、ウソまじで!?最悪ー持ってきてないしー」
朝から元気だね。
五月某日。午前八時。
私たちは専門学校への通学路を歩いていた。
いや、正確にいうと私は1人。先程から会話している女の子2人は同じ専攻の子たち...だったハズ...。
五月に入ったにも関わらず私は同じクラスの子たちの顔と名前をまったく覚えていない。女子特有の趣味が合う子たちで作るグループのどこにも所属していない。いわゆる、ぼっちというやつ。
べつに隣の席に座れば普通に話すし、勉強を教えたりもする。でも、帰る時やご飯を食べる時など、そういった時には常に一人の状態。
高校までは友達はたくさんいたし、皆でキャンプに行ったりもしていた。卒業と同時に仲のいい子たちは他県へと進学。私も夢を追いかけて地元から飛び出した。
大好きな事を仕事にする。もう一度あの感動を体感できる。ゼロからのスタート。ここへ来たばかりの頃は毎日わくわくしながら学校へと通った。