MAOU LIFE
~MAOU LIFE 5日目~
魔王妃「あれ…?この体重計壊れてる?」
風呂上がり、脱衣所でスウェット姿のアーシュが体重計とにらめっこしていた。アーシュは服を脱ぎ、下着姿でもう一度体重計に乗る。
魔王妃「やっぱり壊れてる…よね」
そこにゼクスが腹巻きステテコ姿で歯を磨きにやってきた。
魔王「体重計がどうした?」
魔王妃「ゼクス様!この体重計壊れてます!」
ゼクスは体重計に乗って確認してみる。
魔王「……特に異常は無いが?」
魔王妃「…えっ…(…太った!!!??)」ショック…
その数分後、顔に美容パックを貼ったアーシュが布団の上でストレッチを始めた。その横でゼクスは漫画を読んでいる。
魔王妃「ゼクス様!」
魔王「何だ?」
魔王妃「私明日から、ウォーキング始めます!」キリッ…
魔王「夜は危ないから、歩くのなら城の敷地内でやれ」
翌日からアーシュは仕事や家事の合間に軽い運動を挟んだり、料理も低カロリー高たんぱくなメニューにしたり、間食を減らしたり、仕事終わりに城内でウォーキングを始めた。
それから1ヶ月後…
魔王妃「ゼクス様!」
魔王「何だ?」
魔王妃「やっぱりこの体重計壊れてます!」
今度は下着姿でもなく、全裸のアーシュが体重計とにらめっこしていた。そしてそこにステテコ姿のゼクスが体重計に乗り、確認してみる。
魔王「壊れてないぞ?」
魔王妃「嘘です!壊れてます!」プンスコ…
魔王「………」
ゼクスは体重計を居間に持っていき、右手から禍々しい巨大な魔王剣を召喚した。
魔王「この剣はちょうど666kgある。そしてこの体重計は1000kgまでなら正確に計る事が出来る」
ゼクスは体重計を畳の上に置き、体重計に剣を乗せる。数値は666kgちょうどを示していた。
魔王「…な?」
その結果を見てアーシュは全裸のまま泣き出してしまった。
魔王妃「うわあぁぁぁん!!!どうしてー!!!あんなに頑張ったのにー!!!」
ゼクスは剣を片付け、アーシュの頭を撫でた。
魔王「泣くな。お前はそのままで十分に美しい。少し太ったくらい気にするな」
魔王妃「ぐすん…スタイルの良いゼクス様にはわかりませんよ…私なんて元々デブだし…。ゼクス様から…そして周囲からもゼクス様に相応しいと思われる妻でありたいのに…」
アーシュは泣きながら自分の腹肉を掴む。確かに掴める位はある。
魔王「我は今のお前は十分に美しいと言っているのだ。それに自分では気になっていても、周囲からしてみれば案外気にしていないものだぞ?」
魔王妃「ぐしゅぐしゅ…本当ですか…?ずびー…」
魔王「うむ。ほら、涙を拭いて鼻をかめ」
ゼクスはアーシュの頭を撫でながらティッシュを渡した。アーシュは鼻をかむと、ゼクスに抱きついた。
魔王妃「ゼクス様…私だいぶプニってますけど、本当に良いんですか?」
魔王「それも女らしくて可愛いと思えるところの一つだ。変に痩せて不健康に見える方が我は好かぬ」
魔王妃「ゼクス様…」ジーン…
ようやく落ち着いたみたいなので、ゼクスはアーシュに寝間着のスウェットを着せた。するとアーシュは立ち上がり冷蔵庫に向かい、プリンやアイスクリームといったお菓子類を大量に持ってきた。
魔王妃「泣いたらなんだかお腹が減ってしまいました(笑)ゼクス様も食べますか?」
魔王「…いや、歯を磨いたから遠慮しておく」
魔王妃「そうですか?じゃあこれ食べちゃいますよ?」
そういうとアーシュはよほど空腹になっていたのか、山のようなお菓子を次々と腹の中に入れていく。ゼクスは横になり、貪るように食べるアーシュの姿を眺めていた。
魔王妃「でもゼクス様、何で痩せるどころか太っちゃったんでしょうね?毎日運動してご飯もダイエット食にして、おやつだって1日5回のところを3回にまで減らしたのに…」モグモグ…
魔王「………何でだろうな」
「5回も食ってたの?」と本気で突っ込みたかったゼクスだった。
~MAOU LIFE 5日目~ 終
魔王妃「あれ…?この体重計壊れてる?」
風呂上がり、脱衣所でスウェット姿のアーシュが体重計とにらめっこしていた。アーシュは服を脱ぎ、下着姿でもう一度体重計に乗る。
魔王妃「やっぱり壊れてる…よね」
そこにゼクスが腹巻きステテコ姿で歯を磨きにやってきた。
魔王「体重計がどうした?」
魔王妃「ゼクス様!この体重計壊れてます!」
ゼクスは体重計に乗って確認してみる。
魔王「……特に異常は無いが?」
魔王妃「…えっ…(…太った!!!??)」ショック…
その数分後、顔に美容パックを貼ったアーシュが布団の上でストレッチを始めた。その横でゼクスは漫画を読んでいる。
魔王妃「ゼクス様!」
魔王「何だ?」
魔王妃「私明日から、ウォーキング始めます!」キリッ…
魔王「夜は危ないから、歩くのなら城の敷地内でやれ」
翌日からアーシュは仕事や家事の合間に軽い運動を挟んだり、料理も低カロリー高たんぱくなメニューにしたり、間食を減らしたり、仕事終わりに城内でウォーキングを始めた。
それから1ヶ月後…
魔王妃「ゼクス様!」
魔王「何だ?」
魔王妃「やっぱりこの体重計壊れてます!」
今度は下着姿でもなく、全裸のアーシュが体重計とにらめっこしていた。そしてそこにステテコ姿のゼクスが体重計に乗り、確認してみる。
魔王「壊れてないぞ?」
魔王妃「嘘です!壊れてます!」プンスコ…
魔王「………」
ゼクスは体重計を居間に持っていき、右手から禍々しい巨大な魔王剣を召喚した。
魔王「この剣はちょうど666kgある。そしてこの体重計は1000kgまでなら正確に計る事が出来る」
ゼクスは体重計を畳の上に置き、体重計に剣を乗せる。数値は666kgちょうどを示していた。
魔王「…な?」
その結果を見てアーシュは全裸のまま泣き出してしまった。
魔王妃「うわあぁぁぁん!!!どうしてー!!!あんなに頑張ったのにー!!!」
ゼクスは剣を片付け、アーシュの頭を撫でた。
魔王「泣くな。お前はそのままで十分に美しい。少し太ったくらい気にするな」
魔王妃「ぐすん…スタイルの良いゼクス様にはわかりませんよ…私なんて元々デブだし…。ゼクス様から…そして周囲からもゼクス様に相応しいと思われる妻でありたいのに…」
アーシュは泣きながら自分の腹肉を掴む。確かに掴める位はある。
魔王「我は今のお前は十分に美しいと言っているのだ。それに自分では気になっていても、周囲からしてみれば案外気にしていないものだぞ?」
魔王妃「ぐしゅぐしゅ…本当ですか…?ずびー…」
魔王「うむ。ほら、涙を拭いて鼻をかめ」
ゼクスはアーシュの頭を撫でながらティッシュを渡した。アーシュは鼻をかむと、ゼクスに抱きついた。
魔王妃「ゼクス様…私だいぶプニってますけど、本当に良いんですか?」
魔王「それも女らしくて可愛いと思えるところの一つだ。変に痩せて不健康に見える方が我は好かぬ」
魔王妃「ゼクス様…」ジーン…
ようやく落ち着いたみたいなので、ゼクスはアーシュに寝間着のスウェットを着せた。するとアーシュは立ち上がり冷蔵庫に向かい、プリンやアイスクリームといったお菓子類を大量に持ってきた。
魔王妃「泣いたらなんだかお腹が減ってしまいました(笑)ゼクス様も食べますか?」
魔王「…いや、歯を磨いたから遠慮しておく」
魔王妃「そうですか?じゃあこれ食べちゃいますよ?」
そういうとアーシュはよほど空腹になっていたのか、山のようなお菓子を次々と腹の中に入れていく。ゼクスは横になり、貪るように食べるアーシュの姿を眺めていた。
魔王妃「でもゼクス様、何で痩せるどころか太っちゃったんでしょうね?毎日運動してご飯もダイエット食にして、おやつだって1日5回のところを3回にまで減らしたのに…」モグモグ…
魔王「………何でだろうな」
「5回も食ってたの?」と本気で突っ込みたかったゼクスだった。
~MAOU LIFE 5日目~ 終