MAOU LIFE
~MAOU LIFE 6日目~
『魔急百貨店 日頃のご愛顧に感謝して大バーゲン!10:00オープン!最大90%OFF!!!』
魔王妃「ゼクス様!」キリッ…
魔王「うむ!」キリッ…
魔王妃「今日は魔急百貨店大バーゲンの日です!」キリッ…
魔王「うむ!」キリッ…
魔王妃「普段は手が出ない有名ブランドがお安く入手できます!」キリッ…
魔王「うむ!」キリッ…
魔王妃「いざ、参りましょう!バーゲンという名の戦地へ!」キリッ…
魔王「うむ!」キリッ…
魔王女「ほぷぅ!」キリッ…
魔王一家はジャージというバーゲン専用戦闘服に身を包み、魔急百貨店へと向かった。
魔王妃「くっ…開店前だというのにこの敵の多さ…」
魔王「怯むなアーシュ。戦は心が引けた時点で負けだ!」
魔王妃「…そうですね!私とした事が…」
魔王女「ほぷぅ!!」
魔王「ほぅ、流石は我が娘シャルル。これから始まる戦が待ち遠しくて仕方ないのだな?」
魔王妃「シャルルたんはゼクス様似でとても強い子でちゅね!」
百貨店の扉の前に係の者が出てきた。間もなく10時、開戦まで僅かだ。
社員「えー…3…2…1…いらっしゃいませー!!!」
扉の係の百貨店社員が開戦の合図と共に戦へのゲートを解き放つ。そこに勢い良く悪魔の群がなだれ込む。魔王一家は先頭集団に紛れ、一気に突入する。
魔王「まずは婦人服売り場だ!」
魔王妃「いえ、ここは紳士服から攻めるべきでは!?」
魔王「我の服など後回しで良い!まずはアーシュの服からだ!我に続け!」
魔王妃「ゼクス様…!はい!」
魔王一家はスルスルと巧みに悪魔の群の隙間を縫って、エスカレーターを登っていく。そして第一の戦場、婦人服売り場にたどり着いた。
魔王「アーシュの好きなブランドは…ここか!」
一家はギャル服の一流専門ブランド店の前に駆けた。そして若いギャル悪魔やカップル達の中に割り込み、好みの服、似合いそうな服、それらを一気にカゴに押し込んだ。
ギャル「ちょ!マジイタイんですけどー!って…えー!アーシュ様じゃね!?」
ギャル男「ちょちょちょ!!バーゲンマジパねぇし!つーかさっきからコイツ、俺の邪魔しまく…り…って、えー!魔王様じゃん!!」
ギャル2「えっ、ガチ魔王様!?ヤバっ!王女様抱っこしてるし!チョー可愛いんですけどー!!」
魔王「ム…妨害が緩んだ…今が好機!」キラン…
バーゲンには限りなく縁遠いと思われていた人物達の思わぬ参戦に周りの客は一気に集中力が途切れた。そして魔王一家はその隙に安くて可愛い服やバッグ、靴に帽子、そしてベルトや小物をカゴに放り込んでいき、レジへ持って行った。
魔王妃「次は紳士服ですね!」
魔王「いや、次は玩具売り場だ!」
魔王女「ほぷぅ!?」
魔王「シャルル!良い玩具は早い者勝ちだ!」
魔王妃「ゼクス様…」ウルッ…
再び魔王一家…いや、魔王軍は進行を始めた。次は2階上のキッズコーナーへ!!!
魔王「シャルルは大きな竜のヌイグルミを欲しがっていたな!」
魔王女「ほぷぅ!」パァァァ…
魔王「あったぞ!アジタカーハのヌイグルミ(全長1.2m)だ!!」
ここでも魔王軍は他の家族連れを掻き分け、目当ての物を次々と入手していった。そして残すところは紳士服売り場…
魔王妃「ゼクス様…」
魔王女「ほぷぅ…」
魔王「良い、お前達が幸せなら我も幸せだ…」
魔王軍が最後の戦場にたどり着いた時には既に荒野状態…すなわち良い物が残らず取られてしまった後だった。自分達を優先してくれたゼクスに優しさと申し訳なさを感じていた2人だったが、当のゼクスは清々しい表情をしていた。
魔王「さて、腹も減った事だし、飯でも食って帰るとするか!」
魔王妃「はい…ゼクス様♪」
魔王「アーシュは何が食いたいのだ?」
魔王妃「ゼクス様の食べたい物にして下さい♪」
こうして3人の長いようで短い戦いは終わったが、次の日の朝、魔王城にて…
死神「魔王様、王妃様、昨日の事でお話があります。まずはそこに座って下さい」
魔王&魔王妃「「…はい」」セイザ…
~MAOU LIFE 6日目~ 終
『魔急百貨店 日頃のご愛顧に感謝して大バーゲン!10:00オープン!最大90%OFF!!!』
魔王妃「ゼクス様!」キリッ…
魔王「うむ!」キリッ…
魔王妃「今日は魔急百貨店大バーゲンの日です!」キリッ…
魔王「うむ!」キリッ…
魔王妃「普段は手が出ない有名ブランドがお安く入手できます!」キリッ…
魔王「うむ!」キリッ…
魔王妃「いざ、参りましょう!バーゲンという名の戦地へ!」キリッ…
魔王「うむ!」キリッ…
魔王女「ほぷぅ!」キリッ…
魔王一家はジャージというバーゲン専用戦闘服に身を包み、魔急百貨店へと向かった。
魔王妃「くっ…開店前だというのにこの敵の多さ…」
魔王「怯むなアーシュ。戦は心が引けた時点で負けだ!」
魔王妃「…そうですね!私とした事が…」
魔王女「ほぷぅ!!」
魔王「ほぅ、流石は我が娘シャルル。これから始まる戦が待ち遠しくて仕方ないのだな?」
魔王妃「シャルルたんはゼクス様似でとても強い子でちゅね!」
百貨店の扉の前に係の者が出てきた。間もなく10時、開戦まで僅かだ。
社員「えー…3…2…1…いらっしゃいませー!!!」
扉の係の百貨店社員が開戦の合図と共に戦へのゲートを解き放つ。そこに勢い良く悪魔の群がなだれ込む。魔王一家は先頭集団に紛れ、一気に突入する。
魔王「まずは婦人服売り場だ!」
魔王妃「いえ、ここは紳士服から攻めるべきでは!?」
魔王「我の服など後回しで良い!まずはアーシュの服からだ!我に続け!」
魔王妃「ゼクス様…!はい!」
魔王一家はスルスルと巧みに悪魔の群の隙間を縫って、エスカレーターを登っていく。そして第一の戦場、婦人服売り場にたどり着いた。
魔王「アーシュの好きなブランドは…ここか!」
一家はギャル服の一流専門ブランド店の前に駆けた。そして若いギャル悪魔やカップル達の中に割り込み、好みの服、似合いそうな服、それらを一気にカゴに押し込んだ。
ギャル「ちょ!マジイタイんですけどー!って…えー!アーシュ様じゃね!?」
ギャル男「ちょちょちょ!!バーゲンマジパねぇし!つーかさっきからコイツ、俺の邪魔しまく…り…って、えー!魔王様じゃん!!」
ギャル2「えっ、ガチ魔王様!?ヤバっ!王女様抱っこしてるし!チョー可愛いんですけどー!!」
魔王「ム…妨害が緩んだ…今が好機!」キラン…
バーゲンには限りなく縁遠いと思われていた人物達の思わぬ参戦に周りの客は一気に集中力が途切れた。そして魔王一家はその隙に安くて可愛い服やバッグ、靴に帽子、そしてベルトや小物をカゴに放り込んでいき、レジへ持って行った。
魔王妃「次は紳士服ですね!」
魔王「いや、次は玩具売り場だ!」
魔王女「ほぷぅ!?」
魔王「シャルル!良い玩具は早い者勝ちだ!」
魔王妃「ゼクス様…」ウルッ…
再び魔王一家…いや、魔王軍は進行を始めた。次は2階上のキッズコーナーへ!!!
魔王「シャルルは大きな竜のヌイグルミを欲しがっていたな!」
魔王女「ほぷぅ!」パァァァ…
魔王「あったぞ!アジタカーハのヌイグルミ(全長1.2m)だ!!」
ここでも魔王軍は他の家族連れを掻き分け、目当ての物を次々と入手していった。そして残すところは紳士服売り場…
魔王妃「ゼクス様…」
魔王女「ほぷぅ…」
魔王「良い、お前達が幸せなら我も幸せだ…」
魔王軍が最後の戦場にたどり着いた時には既に荒野状態…すなわち良い物が残らず取られてしまった後だった。自分達を優先してくれたゼクスに優しさと申し訳なさを感じていた2人だったが、当のゼクスは清々しい表情をしていた。
魔王「さて、腹も減った事だし、飯でも食って帰るとするか!」
魔王妃「はい…ゼクス様♪」
魔王「アーシュは何が食いたいのだ?」
魔王妃「ゼクス様の食べたい物にして下さい♪」
こうして3人の長いようで短い戦いは終わったが、次の日の朝、魔王城にて…
死神「魔王様、王妃様、昨日の事でお話があります。まずはそこに座って下さい」
魔王&魔王妃「「…はい」」セイザ…
~MAOU LIFE 6日目~ 終