毛布症候群
マオに羊佑に告白したことを話したら驚いていた。それから嬉しそうだった。面白くなりそうと思われたらしい。
そして、こんな日に天川先生に会ってしまうあたしの運命。神様はあたしをとことん嫌っているらしい。
好きになっただけだ。付き合いたいなんて言ってない。
そんな言い訳をさっきまで白猫を見ながら考えて、重ねて、どうにか保ってた。
「掃除ありがとうね、今度荻野くんも連れて国語教科室に来て。お茶とお菓子くらいなら出すから」
「そんな、いいですよ」
それはあたしじゃなく羊佑に言ってあげてほしい。
「代わりに、というか、今度古典で分からないところがあったら質問に行って良いですか?」
天川先生がこちらを見た。