思い出に ~I continue loving you.~
悠のお葬式が終わり、火葬。

(もうこの目で見ることはできないんだなぁ)

止まることのない涙。

渡すはずだったクリスマスプレゼントは燃えないから入れられない。

だから代わりといってはあれだけど、手紙を書いたんだ。

【悠へ
なんて書けばいいのかな。
まだ実感もわかないし、なんかよくわからない気持ちなんだよね。
でも、ここ数日悠からメールも電話もなくて少し実感も湧いてきた。
最後電話でれなくてごめんね。
苦しかったよね? 本当にごめんね。
来月楽しみだったなぁ。プレゼントもう買ってたんだよ? 2人で迎える初めてのクリスマス。
私1人じゃん。クリボッチになっちゃったじゃんw

正直なこと言うよ?
なんで?どうしていなくなっちゃったの?
これからのこといっぱい話したじゃん。
やりたいこととかたくさん。
悠が悪いわけじゃないってわかってるけどでも、どうしても思っちゃう。
今まで幸せすぎたから、神様が戒めたのかな? でも、あんまりだよ。

すべてが悠だった。もう会えないんだなって思ったらわけわからなくなってくる。
悠にたくさん支えてもらってたね。
クリスマスの時お泊りしようとしてたね。
こんなことになるなら、この前ヤればよかったなぁ。キスもいっぱいすればよかった。

後悔ばかりが残ってるけど、今まですごく楽しかった。この思い出絶対忘れない。忘れられるわけもない。
あの時告白してくれてありがとう。
私と付き合ってくれてありがとう。
部活のときとか、応援してくれてありがとう。
大事にしてくれてありがとう。
来世でもいいから会おうね。
悠がいなくなってこれからどうすればいいのかわからなくなってるけど、少しずつでも前向いて、生きていくからね。
悠大好きだよ!私の初恋の人だよ。
私がそっち行くまで待っててね。
ずっと大好きでいるから。
彩音より】

手紙を棺に入れ、最後の悠を見送った。

『バイバイ。またね、悠』
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